· 

【コラム】片付けはどこから始める?汚部屋化を招く3つのNGパターンと対策

「片付け方がわからない」のは実は当たり前のこと

「どこから片付けたらいいのか、わからない…」

「やらなきゃと思うけれど、手が止まってしまう…」

片付けが苦手な方からよくお聞きするお悩みです。

そんなふうに感じているのは、あなただけではありません。

実際、ある調査によると、インターネット上で4000人にアンケートした結果、約3分の2が「片付けは得意ではない」「苦手」と答えたそうです。

これはある意味、当然のことなんですよね。

私たちは学校でも家庭でも、“片付けの正しいやり方”を具体的に教わる機会がほとんどなかったからです。

机はどのように整えると使いやすいか、食器棚に何をどのように配置すればいいか…など

多くの人が、片づけ本やネットでの情報を頼りに「なんとなく」片づけているケースがほとんどです。

 

やり方がわからないから、できない。

だからどこから始めるべきか迷うのは、ごく自然なことなんですね。

やり方がわからない=後回しになる

このブログを読んでくださっているあなたも、きっと「片付けたい」「なんとかしたい」と思っているはず。

でも、頭ではそう思っていても、いざとなると手が止まってしまう…。

それは、「どこから、どう始めたらいいか」が見えていないからなんです。

これでは、後回しになってしまうのは無理もないこと。

でもゴールや道筋がハッキリすれば、行動に移しやすくなります。

 まずは、つまずきがちな“よくある失敗パターン”から、一緒に確認してみましょう。


よくある失敗例3つとその理由

1. 目についたところから、やみくもに始める

どこから片付けたらいいかわからない、でも人が来るからなんとかしなきゃ…

「とりあえず今日はここだけ…」と、目についた気になる場所から手をつけたくなりますよね。

何もしないよりはいいけれど、大事な視点が抜けています。

「そのスペースをどう使いたいか」という視点です。

例えばダイニングテーブルの上。

  • A:基本的に食事のみ。時々家計簿をつけたり作業もする

  • B:食事のほかに、子どものリビング学習でも使う

この2つの使い方によって、必要なものは変わりますよね。

Aなら、近くに家計簿セットや書類置き場があると便利。

Bなら、学習用品を一式まとめて置ける場所がテーブルの近くにあるほうが良いですね。

こんなふうに、「この場所で何をしたいか」を具体的にイメージしたうえで、「その場所で使うか否か」で分けていく必要があるのです。

片付けが苦手な方ほど、「なんとなくこの辺に置いておこう」と物が集まりがち。

だから、まずは「この場所は何のためのスペース?」と考えてみてください。

※【ダイニングテーブル周りのお片付けをサポートした例】を掲載しています


何をどこに置いたらいいかわからない、とお悩みでした。

文房具や書類、ケア用品などいろいろなものが雑多に置かれた状態になっています。

いつもどの場所に誰が座っているか?何をしているか?をお客様に確認。


書類(人別)、この場所でよく使うモノ(人別)、文房具類を座る位置に合わせて配置しました。

2. とりあえず収納用品でなんとかしようとする

「これを入れるボックスを買えば片付くかも」と、収納用品を先に買ってしまう…。

これもよくある失敗パターンです。

 

私自身、片付けが苦手だったころ、よくやってしまっていました…。

カラーボックスにピッタリ!と書かれたケースをいくつか買って帰って収めようとするのですが

  • 何を入れるか具体的に決めていないから適当にモノを放り込んでしまう

  • 入れたいモノの量とケースのサイズが合わない

  • はじめは「子供のおもちゃを入れる」などと決めていても、いつのまにかあふれている


こんなことが日常茶飯事でした。

訪問お片付けサポートでも、同じように「なんとなく買った収納用品」があちこちに出てきます。

それらは、いつの間にか色々なモノが混ざり合い、探し物の原因になってしまうのです。
 

「何をどのくらいの量入れるか」が明確になっていないから、このようなことが起きてしまいます。

失敗しないためには、まず「整理」をしてから「収納」を考える必要があります。

先にモノの整理をして。量や種類を把握してから収納用品を選ぶことで、本当に使いやすい収納ができますよ。

3. SNSの収納例をそのままマネする

インスタやYouTubeで見る素敵な収納、ついマネしたくなりますよね。

でも、それが自分や家族に合うかはまた別の問題なんです。

人によって

  • 家族構成や間取り

  • モノへの価値観(何を残したいか)

  • 手間のかけ方(きっちりしたいか、ざっくりでいいか)

がそれぞれ違いますよね?

「みんなが使いやすい」と言われる方法でも、自分たちに合わなければ、かえって使いづらくなり、また散らかる原因になります。

では、ネットでみかける収納例がまったく参考にならないかというと、そうではありません。

正しい取り入れ方をすることが大事なんです。

そのために必要なのは、やはり「整理」です。


失敗しない片付けの進め方

ここまで見てきたように、片付けを進めるときの鉄則は

 

「まずは整理、そのあと収納を考える」です。

では、片付けで失敗しないための手順を、具体的にわかりやすくご紹介しますね。

① その場所の「役割」を考える

まずは、「そのスペースをどのように使っているか」をハッキリさせましょう。

例えば、リビングの場合

  • 食事をする

  • 洗濯物をたたむ

  • 家族がくつろぐ

  • 子どもがおもちゃで遊ぶ

 

現状を確認し、「本当はどうしたいか」も考えてみてください。

(例:「洗濯物は本当は和室でたたみたい」など)

このように現実と理想が食い違う場合は、

①いったん、現状に即してリビングの整理を進める

②次の段階として和室を整理し洗濯物を畳めるスペースを確保する

等、状況にあわせて段階的に進めると良いですね。

② モノを出し、「使う・使わない」で分ける

まずは、そのスペースにあるモノをすべて出します。

そして、次のように分けてみてください。

  • A: 使っている → 残す

  • B: 使っているけど使っている場所がここではない → 移動する

  • C: 使っていない&不要と判断できるもの → 手放す(売る・譲る・捨てる)

  • D: 使っていないけど迷う → 保留スペースへ

 

収納スペースに戻すのはAだけ!

Dは「保留中」とラベルをつけて別の場所に邪魔にならないようまとめておきます。

③ 使用頻度や目的でさらに分類する

Aの「使っているモノ」について、さらに細かく分類していきます。

このときの切り口は次のようなものがあります。

  • 何に使うか(例:身だしなみを整える道具)

  • どのくらいの頻度で使うか(例:毎日、週1、年1)

  • 使う時期(例:夏だけ使う、冬だけ使う)

  • 使う場所(例:玄関、洗面所)

分類の練習を重ねると、だんだんスムーズにできるようになっていきますよ。 

④ 分類に合わせて収納を考える

分類ができたら、ようやく収納を考えます。

このときにSNSのアイデアが役立つ場面もあります。

例えば、日焼け防止の手袋や帽子の場合

  • 使う時期:暑い季節

  • 使う場所:クローゼット付近

  • 量:手袋3組、帽子2つ

  • 収納方法:オンシーズンはさっと取れる置き型収納+オフシーズンはボックス収納

 

整理で得た「使い方」「量」「場所」の情報をもとに収納すると、リバウンドしにくくなります。

まとめ/小さな一歩が、家じゅうを整える力に

ここまで、正しい片付けの手順をお伝えしてきました。

この方法で一つひとつエリアを見直していくと、少しずつ「自分の暮らしに合った仕組み」ができていきます。

一か所がスッキリすると、「次はこっちも…」と自然にモチベーションがわいてきて、少しずつ、でも着実に、家全体が整っていくんです。

私も、この手順を何度も繰り返すことで、かつて物置状態だった一部屋を、今では子どもたちが使う子ども部屋に変えることができました。

 

一気に全部が片づく魔法はありません。

でも、小さな一歩の積み重ねが、確実に理想の暮らしをつくっていきますよ。

まずは一か所から、取り組んでみませんか?


「ゾーニング分析でわが家だけの快適空間を作るセミナー」開催します

ここで紹介した「その場所の役割を考える」ことを「ゾーニング分析」と呼んでいます。

【ゾーニング分析セミナー】では、あなたの家の間取り図を使って、家全体を俯瞰しながら「どこに何を置く?」「どのエリアから始める?」を一緒に考えていきます。

「わが家の間取りに合わせて、どこからやればいいか手っ取り早く知りたい!」という方におすすめです。

【日時】 5/14(水)10:30~11:30

【場所】 枚方市駅周辺の会議室


【参加費】 無料

 

※ ひとりでは難しそう…そんなあなたへ

「やり方がわかっても、一人でやる自信がない」

「なかなか時間が確保できない」

「モノの要・不要を判断するのが苦手で相談しながら進めたい」

そんなかたには、アドバイスしながら一緒に作業を進めるお片付けサポートがお勧めです。

ひとりではなかなか取り組みにくいスペースも、プロと一緒なら短時間で進みます。

お得なお試しプランも用意しています。

片付けられないお悩み、ひとりで抱え込まずにお気軽にご相談くださいね。

公式LINEアカウントもご活用ください。

いつでもお待ちしております!

■公式LINEアカウント
登録無料/1対1でメッセージをやり取りできます

友だち追加